夏到来!
また今年も紫外線が気になる季節がやってきます。
紫外線を防ぐアイテムとして日焼け止めを使っている人も多いとは思いますが、そもそも日焼け止めとはどのようなものなのでしょうか。
正しく使わないことには、思ったような効果は得られません。
基礎知識を学んで正しく使いましょう。
目次
紫外線の種類について
紫外線とはどのようなものかご存知ですか?
紫外線には以下2つの種類のものがあります。
UV-A
別名「生活紫外線」。
肌の奥まで浸透してくる厄介な紫外線で、夏のみならず365日降り注ぎます。
晴れであろうが曇りであろうが天気もお構いなし。室内にいてもガラス越しに降り注いできます。
UV-B
夏に多く降り注ぐ紫外線です。
UV-Aと違い、ガラスや雲などでの遮断が可能。
「浴びないよう努力すれば浴びずに済む」そんな紫外線ですが、多く浴びると日焼けというレベルではなく火傷に近い状態となってしまうため要注意。
朝9時を皮切りに正午にはUV-Bの量はピークに達します。
外出時は気を付けましょう。
SPFとPAの違いについて
日焼け止めと名の付くものに共通してあるのが「SPF」と「PA」という表示。
この表示が、日焼け止め購入の際の決め手となりますが、意外とこの表示の意味について知らない人が多かったりします。
まずは、この2つの違いからみていきましょう。
SPF
SPFとは、「日焼けをするまでの時間を示す値」のことをいい、紫外線「UV-B」を防ぐことを目的としています。
通常、肌は紫外線を浴びてから20分程度で日焼けの症状を引き起こします。
この20分という時間をどこまで引き伸ばすことができるか…これを数値化したものがSPF。
20分を1単位と考えるため、仮にSPF40という表示であれば、
SPF40 → 20分の40倍 → 800分(13.3時間)日焼け止めの効果を持続させることができるということになります。
PA
PAとは、「紫外線を防ぐ強さ」を表す値となります。
SPFがUV-Bという紫外線に対し、こちらはUV-Aを防ぐことを目的としています。
SPFのように数値で表すのではなく、+の数で表示。
+が多いほど効果は高く、少なければ効果は低いということになります。
最高値は+が4つの「++++」まで。
「PA+、PA++、PA+++、PA++++」
といったように表示されます。
日焼け止めの効果的な使い方
「結局のところ、SPF、PA共に高い数値のものを選べばいいのではないか?」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それは違います。
実は、数値が高くなればなるほど(効果が高ければ高いものほど)、肌にダメージを与えるというデメリットがあるのです。
だからといって、弱いものを使っていては思ったような効果が出ず日焼けをしてしまうこととなります。
余計な負担を肌に与えないためにも、「どのような時にどのタイプを使うべきか」というシーン別による使い分けをしましょう。
短時間の外出には
「SPF20/PA++」程度の低い値のものがおススメです。
通勤通学程度、ちょっとそこまでお買い物など、ほんの短時間の外出には低い値のもので十分です。
ただし、塗り直しは必要。
再度出かける際は塗り直し、降り注ぐ紫外線に備えましょう。
屋外レジャーなど屋外での滞在時間が長いとき
「SPF30/PA+++」程度のものがおススメ。
海辺などと違って、それほど強い紫外線は降り注ぎません。
ただ、屋外ですからそれなりに高い数値の日焼け止めを使用しましょう。
日陰があればなるべく日陰にいたり、帽子やカーディガンなどでの紫外線対策も必要です。
汗をかくなどして日焼け止めがスグにとれてしまうことも考えられます。
こまめな塗り直しも心がけてください。
海水浴などマリンスポーツのとき
「SPF40~50/PA++++」と強めのものを使いましょう。
特に海の中など水の中に入る可能性が高い場合は、ウォータープルーフという水に流れにくいタイプの日焼け止めがお勧めです。
海辺の紫外線はとても強力です。
日焼け止めのみに頼らず、帽子やラッシュガードなどを使ってしっかり紫外線対策をしておきましょう。
日焼け止めの塗り直しもお忘れなく!
日焼け止めはこまめな塗り直しを
日焼け止めは思った以上に落ちやすいものです。
「朝しっかり塗ったからもう大丈夫!」というのは大間違いで、汗や皮脂、衣服などでこすれたりすることで案外簡単に落ちしまいます。
面倒くさいようでもこまめに塗り直し(2~3時間に1度が目安)、紫外線から肌を守ってあげるようにしてください。
まとめ
日焼け止めなんてどれも同じ…ではない!ということが分かったでしょうか?
日焼け止めは紫外線から肌を守るものでもあり、ダメージを与えるものでもあります。
きちんと使い分けることによって、効果は発揮されます。
SPAとPA、しっかり見極めてくださいね。